年下の悪魔
そう言って涼君は自転車に跨がり方向転換。

まさか、このまま帰る気?

この寒空の中、こんな優しい誕生日プレゼントを渡されて





「ちょっと、あったまってく?」






いくら家が近いからって

このまま帰らせれる訳がない。



「でももう夜中だし…」

「大丈夫だよ。こんな寒い中、心配だし…」

それにうちは放任主義だし。

うちの親は涼君の事、少なからず知ってるし気に入ってるし

どうせ今頃寝てるし。



「じゃあ、ちょっとだけ」






庭に自転車を止め私の部屋に涼君を通した。

ケーキの箱を受け取る時に気づいたんだけど

涼君の手めちゃくちゃ冷たい。

冷え症の私が冷たいって感じるくらいだもん、絶対寒いに決まってる。

「こたつ入って。あ、コーヒー無理だったよね?お茶でいい?せっかくだしケーキ食べる?」



どうしよう、嬉しい。



「何でもいいよ。うわ~、こたつすっげー温い!俺んち、こたつとか無いから」

「嘘?じゃあ今の時期どうしてんの?」

「ヒーター」

あー、私なら100%無理だぁ。

こたつがないと冬は越せない。

本当は体に悪いんだけどね、こたつって。
< 201 / 205 >

この作品をシェア

pagetop