年下の悪魔
はぁ…
何だかこのケーキ、切るのも食べるのも勿体ない。
台所で涼君からもらったケーキを切り分けながらもいろいろ考えてしまう。
わざわざ買って来てくれたのかな?
うちの家族はみんな辛党だからこんなショートケーキ、何年ぶりに食べるんだろう?
いや、そもそもうちは両親が共働きで誕生日らしい誕生日をしてもらった事がない。
年頃になると「これで好きなものでも買いなさい」と現金をくれるようななってた。
それに12月は何かと忙しい時期だから、私の誕生日なんて忘れられがちだ。
慣れてたつもりだったのに
ケーキを切り分けお茶を用意。
余ったケーキは冷蔵庫に入れて置いた。
部屋に戻り、涼君の笑顔を見ただけで幸せな気分。
大好きな人が私の産まれて来た日を慈しんでくれる。
それがどんなに幸せな事か。
「食うか!頂きます」
「カロリーとか気になるけどね~」
「いいじゃん。俺お前のそのムッチリした体大好きだもん」
ムッチリ…
まぁ、細くはないか。