年下の悪魔
「本当にありがとう。明日も仕事なのに引き止めてごめんね」

「いや、俺明日有給取ったから」

あ、珍しい。

私と海水浴に行って以来、有給なんか取ってなかったのに。

「何か予定でもあるの?」

「は?お前の誕生日だろ?デートする為だよ!!欲しいもん探しに行くぞ!」








この子には敵わない。

いつもそうやって先回りして私を喜ばせてくれる。





「お前まさか予定入れてるんじゃ…」

うわぁ、疑いの眼差し。

「何も入れてないよ。店長もお休みくれたし」

「当然だ!お前の誕生日を1番最初に祝うのも俺に決まってるし」


確かに、涼君が1番最初にお祝いしてくれた。


23歳最後の瞬間も24歳最初の瞬間も1番は涼君。


「だったら最初に言っといてよね」

「わざわざ00:00きっかりに行くなんて教えたらサプライズの意味がなくなんだろーが」





24歳。

どんだけ大人になっても

何年先、どれだけ年齢を重ねても

この日だけは

この悪魔に捧げてもいい。





















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