年下の悪魔
カラオケに着くなり、慣れた手つきで採点ゲームをスタートさせた。


先ずは喉慣らしで適当に簡単な歌を歌った。


「私が負けたら、涼君は私に何言うつもり…?」

「考えときます(笑)」


また出た、この悪魔みたいな笑い。

この採点ゲームは、音程だけで採点するんじゃなく

ビブラートやこぶし、抑揚やロングトーンといろんな部分を総合して採点してくれる。



よし、技術も見てくれるなら何とかなるかも知れない!


何だかんだ言って、涼君も結構上手いけど、技術なら勝てる!



勝負は3回。








こんなに緊張したカラオケは初めてだった。

涼君、車欲しいって言ってたから、金よこせ的な?

安月給、スズメの涙ほどしかないのにそんな酷な事言われたらどうしよう…。

それに私、こーいうプレッシャーに弱いし。

でも、私が勝ったら、欲しかった時計や服でも買ってもらおっかな♪










結果が出た。

「ゆいさん♪約束守ってもらいますね♪」

惨敗…って程じゃないけど、1点、2点差で私の負け。

10点差とかなら素直に敗北感を感じるけど

1、2点の差は悔やさしか残らない。
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