年下の悪魔
「やだ!ダメ!やだやだ!絶対やだ、したくない!」

「ふ~ん…。約束破るつもりですね」

「こんな、たかがカラオケの採点ゲームじゃない!約束なんて破らせて頂きます!」

「あ、そう。じゃあ…」


涼君はいきなり自分の携帯を開きカチカチと操作しだした。


「何して…」


マイクをONにし、携帯に近づけた瞬間



『あぁっ、やめてっ!も、だめぇっ!』

マイクを通し大音量で流れたのは女性の喘ぎ声。

っていうかこの喘ぎ声って…


私じゃん!



「きゃあぁっ!やめてよ!何よこれっ!何してんのよ!」

いくら防音の聞いてるカラオケ店の壁とは言え、マイクを通せば声は隣に聞こえる。

現にどこのカラオケ店でも、隣の部屋の歌声は若干聞こえてる。


慌てて携帯を取り上げると、携帯の画面に写ってたのは私だ。

涼君の下にいる時の…動画。


何これ?
私、こんなの知らない!
いつ録られたの?


「ゆいさん、気づいてなかったと思いますけど、ホテルに行った時、俺ムービー録ってたんですよね」

「この…変態…」

「ゆいさんに言われたくないです。動画見たらわかりますよ。感じまくってますよ?あ、まだ何個かムービーあるんでそのムービー、会社の同僚に転送しよっかな?」

「ふざけないで!」

「だったら約束守って下さいよ?そしたら大人しくしてます」



ムカつく。

ムカつく、ムカつく。

この悪魔!




「…帰りの車の中でいいでしょ?」

「仕方ないですね。わかりました」

にっこり








< 41 / 205 >

この作品をシェア

pagetop