年下の悪魔
「でも一匹しかいませんね。っていうか、あれホタル…かな?夏場はもっといっぱいいるんですけどね…」



「うそっ!?私ホタルなんて初めて見た!うそうそ!本当に自ら光ってるんだ!すごい!」


「いや…だから、あれホタルかどうかわからないんですけど…」



隣で呆れてる涼君を尻目に私は初めて見るホタルに感動してた。

私が住んでるとこは田舎だけど、場所に寄ってはまだ都会的なところもある。

私は比較的、土地が拓けてる都会的な方に住んでるからかホタルなんて見た事がなかった。

「もっと近くで見たいな。夏になったらもっと出て来るの?うわー、見てみたーい!」


「じゃぁ、夏場にまた来ましょ!今は時期が早過ぎますから」

















あ…

夏場にまた…















「うん、ありがとうね…」

「じゃぁ、ホタルも微妙だったし、戻りますか?今度は夜景でも見ますか?」


そう言いながら、エンジンをかけると車内に明るい音楽が流れ出した。










夏場にまた…

また?











何でこんなに罪悪感が?

誰に対して?

元彼?涼君?












言葉に出来ない罪悪感。

帰りの車内で涼君が何か喋ってくれていたけど、私の気持ちは何処か違う方向を向いてた。



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