年下の悪魔
車を走らせる涼君。

まだ気まずさは抜けないけど、時間が経つに連れ少しずつ気楽になって来た。

「涼君、今日仕事だったの?」

「はい。明日も仕事で5時起きなんで今日はそんなに遅くならないです」

私が気まずくなってるの気づいてたんだ。

勘が鋭いというか、観察力が凄いというか…

「あ、あの涼君、こないだの事は…」

「あ…こちらこそすいません。俺つい熱くなっちゃって…」

「涼君が謝る事じゃ…」

「てか、元彼さんとどうなりました?復縁出来そうですか?」

あ、元彼…

あれから連絡ないな。

「あ…れから連絡なくて。多分仕事が忙しいんだと思うよ」

涼君の口から元彼の話聞くなんて意外だな。

でも口調も優しいし、不機嫌でも怒ってもないみたい。

でも逆に気をつかわせてるなら悪いな。

「まぁ、元彼の話はいいじゃん!」


せっかく仲良くなれかけたのに、仲直り出来たのに、また関係が悪くなるのは嫌だ。

何か話題変えなきゃ。

でも涼君との会話って今までエッチな事ばっかだったから今更普通の会話なんて出て来ない。


ほんと、私って最悪…
< 62 / 205 >

この作品をシェア

pagetop