スノードロップ
そっそんなこと
言ってる場合じゃない!


早くここから移動
しなきゃっ!!


これ以上私は
見てられないよ!



そう思い"早く帰ろ!"と
言おうと
周へ視線を向けると


周は真剣な眼差しで
二人を見つめていた。



「まっまこと?」


小声で周に声をかけると



「ふーん…。」


小さくささやく
ような声で
周がつぶやいた。



無言で私の腕を
引っ張って
その場から連れ出される


尚人達がいた場所
から離れ
私はやっと一息つく。



「はぁ、はぁっ…。
つっ疲れた…。」


大きなため息を
つきながら私が言う。



< 88 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop