クラウピア 〜雲の上の国の物語〜
『…あれは人の領域を越えたものたちの戦いよ?そう簡単には…』
2匹はまだにらみあったまま、沈黙している。
今にも動き出しそうだ。
『でも、他になくないか?』
『………』
ナナはうーんと考えている。
『たしかに、これくらいのことができなきゃ、世界は救えないか。』
ナナはあごピストルをしながら、ぼそっとつぶやく。
『え?』
『わかった。今から、教えるわ。今から、召喚してもらうのは…』
ポンと辞書みたいな本が現れる。
『この子。』
ページには「九尾の狐」と書いてある。
まさか…
あの「九尾の狐」…?
中国の王朝を滅ぼしたり、
男をだまして食ったり、
退治されて、「殺生石」となったりといろいろ伝説の残っている…?
『こいつって悪者じゃないのか?』
『地上界ではそう言われてることが多いわね。でも、実際、会ってみたらわかるよ。』
『わかった。どうやるんだ?』
『プシャアア!』
すると、アペプが飛びかかる。
虹蛇はそれをかわすが、後ろから来た尻尾にはたかれる。
しかし、それをカウンターし、アペプにもダメージが与えられる。
『時間がないから、急ぐわよ。これに書いてある通りの陣を書いて…』
『ジン?』
そんなこと言われても…
『とりあえず、これを書けばいいの!』
『わかった。』
『これをかすから。』
ナナから杖を受け取り、ふわふわの白い地面(?)に書く。
かなり複雑だが、なんとなく狐を連想させるような絵…
じゃなくて、ジンだ。
『よし。』
『後はイメージするだけ。杖に魔力を流すのをね。』
『わかった。』
俺は目をつぶる。
すると、身体に流れている魔力を感じる。
身体中に、血管と違う、管があるのがわかる。
おそらく、魔力の通っている管だ。
これを…
杖に…
『すごい…』
ナナは目を丸くする。
『うまく、杖に魔力が伝わってる…コウ、文章を読み上げて!』
『アジアをまたぎ、駆け回りし、九つの尾を持つ妖狐よ。我に力をかしたまえ。』
陣と杖は、輝きだした。
2匹はまだにらみあったまま、沈黙している。
今にも動き出しそうだ。
『でも、他になくないか?』
『………』
ナナはうーんと考えている。
『たしかに、これくらいのことができなきゃ、世界は救えないか。』
ナナはあごピストルをしながら、ぼそっとつぶやく。
『え?』
『わかった。今から、教えるわ。今から、召喚してもらうのは…』
ポンと辞書みたいな本が現れる。
『この子。』
ページには「九尾の狐」と書いてある。
まさか…
あの「九尾の狐」…?
中国の王朝を滅ぼしたり、
男をだまして食ったり、
退治されて、「殺生石」となったりといろいろ伝説の残っている…?
『こいつって悪者じゃないのか?』
『地上界ではそう言われてることが多いわね。でも、実際、会ってみたらわかるよ。』
『わかった。どうやるんだ?』
『プシャアア!』
すると、アペプが飛びかかる。
虹蛇はそれをかわすが、後ろから来た尻尾にはたかれる。
しかし、それをカウンターし、アペプにもダメージが与えられる。
『時間がないから、急ぐわよ。これに書いてある通りの陣を書いて…』
『ジン?』
そんなこと言われても…
『とりあえず、これを書けばいいの!』
『わかった。』
『これをかすから。』
ナナから杖を受け取り、ふわふわの白い地面(?)に書く。
かなり複雑だが、なんとなく狐を連想させるような絵…
じゃなくて、ジンだ。
『よし。』
『後はイメージするだけ。杖に魔力を流すのをね。』
『わかった。』
俺は目をつぶる。
すると、身体に流れている魔力を感じる。
身体中に、血管と違う、管があるのがわかる。
おそらく、魔力の通っている管だ。
これを…
杖に…
『すごい…』
ナナは目を丸くする。
『うまく、杖に魔力が伝わってる…コウ、文章を読み上げて!』
『アジアをまたぎ、駆け回りし、九つの尾を持つ妖狐よ。我に力をかしたまえ。』
陣と杖は、輝きだした。