クラウピア 〜雲の上の国の物語〜
『な…そうか。どうしてだ?』
『殺されました。』
 するとおじさんが目を丸くする。
『…誰にだ?』
『アルベルトです。』
 コースケ…

死んだ…

アルベルトに…

殺された…

まさか、、、

『そんなはずはないだろ。アルベルトよりも、コースケの方が強かったハズだぞ。』
『事実です。争ったあともありましたし、戦って負けたんです。』
『そうか…たしかに、双剣にロッドじゃ分が悪いが…それでも、楽に勝てたはず、、、』
 その戦いになにがあったのか、知るすべはない…

いや、あるか。

アルベルトに聞くって手がね。

『で、君はアルベルトを倒すためにナナが地上から召喚したんだね。』
『はい。』
『そうか。ふーん。』
 ジロジロと俺を見る。

なんか見られてるだけで、痴漢だと叫びたくなる。

男なのに。

それくらい気持ち悪い…

この行動だけで、一緒にいたくなくなった。
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