クラウピア 〜雲の上の国の物語〜
『けっこういい感じだね。君。』
 どーゆー意味だ…?

フツーは、才能とかがありそうだとかという意味だろう。

だが、このおっさん…

『アルベルトには負けるけど。まあ、コースケレベルじゃないかな?』
 アルベルトには負ける…?

コースケレベルって…?

でも、実力はコースケって人の方があるって…

どーゆーことだろ…

『ま、まあ、よろしくお願いします。』
 ナナが言う。
『よろしくお願いします。』
 俺も軽く頭を下げる。
『わかった。ナナ、コースケに渡した双剣は…干将と莫耶はあるか?』
『それが…』
『…ないのか?』
『アルベルトが持っていきました…』
『そうか…』
 カンショウとバクヤ…?

なんだろ…

ただ、すごい双剣だろうというのは想像がつく。

『どんな双剣なんですか?』
『もとは地上界の人間が作った、夫婦剣だ。』
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