鬼殺し
「待てよ……

殺すって、どうやって殺すんだよ?」

雅人は自分の両手を見つめた。

「まさか、首を絞める?他に方法があるか?

鬼を一人決めたら、誰かが首を絞めるのか?」

「そんなのできるわけないじゃないっ!馬鹿な事言わないで!」

雅人の呟きを沙耶香の悲痛な叫びが遮った。

「いや、ちゃんとあるよ……」

暗い声が部屋の隅から発せられた。
涼子の死体と一番近い場所にいる仁史。

涼子の死体の下に転がっている『斧』を先程見つけていたのだった。

その斧と涼子の体から流れる夥しい量の血を見て

仁史は先程パニックを起こしていたのだった。
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