おしゃべりノート
あれから3年の月日が経ち、敦也は高校3年生になっていた。
「咲希、大学どうするの?」
敦也は訊ねた。
「アッ君と同じとこがいいんだけど・・・」
入学後も努力はしたが、藤川には頭は及ばず、いつも追いかける形となっていた。
「アッ君は?」
敦也は少しためらったが、自信を持って答えた。
「俺は国立大の教育学部に行きたいと思ってる」
すると、咲希は目を輝かせて言った。
「やっぱり、先生になるの?」
予想外の反応に少々戸惑ったが、もう一度同じ質問をしてみた。
「大学どうするの?」
すると藤川は少し照れながら答えた。
「あたしね、看護師になりたいんだ。だから、看護学科に行きたいと思ってるの。それとね、アッ君が先生になりたいと思ってるの、あたし知ってたよ」
えっ?敦也は思わず漏らした。
「何で?どこかで聞いたの?」
その問いに、藤川は微笑みながら答えた。
「どこかのおしゃべりなノートが喋ってたの。聞いちゃった。たぶん空耳だけどね〜」
「咲希、大学どうするの?」
敦也は訊ねた。
「アッ君と同じとこがいいんだけど・・・」
入学後も努力はしたが、藤川には頭は及ばず、いつも追いかける形となっていた。
「アッ君は?」
敦也は少しためらったが、自信を持って答えた。
「俺は国立大の教育学部に行きたいと思ってる」
すると、咲希は目を輝かせて言った。
「やっぱり、先生になるの?」
予想外の反応に少々戸惑ったが、もう一度同じ質問をしてみた。
「大学どうするの?」
すると藤川は少し照れながら答えた。
「あたしね、看護師になりたいんだ。だから、看護学科に行きたいと思ってるの。それとね、アッ君が先生になりたいと思ってるの、あたし知ってたよ」
えっ?敦也は思わず漏らした。
「何で?どこかで聞いたの?」
その問いに、藤川は微笑みながら答えた。
「どこかのおしゃべりなノートが喋ってたの。聞いちゃった。たぶん空耳だけどね〜」

