チャット★ティチャー
そういえば少し口の中がもぞもぞする。

口を手で触ると、髪の毛のような物を掴めた。

その髪の毛のような物を口の中からゆっくりと引き出し、確認して俺は恭介の100倍は青ざめた。

台所などによく生息する人類最大の敵。

そうゴキブリである。

人間は本当に驚き、絶望すると叫び声をあげたり、泣いたりはしない。

「うそ?」

質問するのだ。

なかったことにしたい、夢だったらいいのにと現実を遠くに追いやるのだ。

恭介は「ゴキブリ食ったぁ!」と叫び声を上げながら逃げ出して行った。

一人残された俺はゴキブリをそっとその場に放し、その場にへたりこみ、俺の精神はどこか遠い世界へと旅立っていった。







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