短編-ワガママな恋。〜始まりのあの日〜




数分後。


あたしは地面にまだ膝をついたまま、泣きじゃくっていた。






街灯のない、真っ暗の道路。
たった一人、うずくまりながら。









この涙は、一体何なんだろう。





あたしは、今まで何してたんだろう。











あたしが悪いんだ。

土下座されて当たり前なんだ。






悔しさは、土下座をしたからじゃない。




過去の自分が悔しいんだ。








あたしが、悪いんだよね。
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