恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-
もじもじする私の周りで、みんなが小声で言う。
“最後だよ”
“伝えなきゃ”
“連絡先聞きなよ”
一歩前に出る。
「何だ?凛からの話?」
大人だからきっと気付いてる。
この空気。
この雰囲気。
告白だってこと・・・・・・
「ずっと好きでした・・・・・・」
消えそうな小さな声で私はそう言った。
鉄平に聞こえたかどうかわからない。
最後だもん。
伝えるくらいいいよね?