ふわふわのいた町
反応しちゃったみたい。いいとこ見せようって感じかな。放課後、待ち伏せしてリエに脅しをかけた。そしたらリエがびびっちゃって。学校でも違う人みたいに大人しくなっちゃった。もともとリエって、それってどう?って思うことがある位、いばってるとこがあって。あたしだって、その発言には時々はムカツくこともあった。成績は中位だけど、可愛いし、気が強くて思ったことをすぐ言っちゃうし。先生だって、クラスの男の子だって可愛いリエがナマ言ってもゆるしちゃう感じだった。
「悠々、リエってさぁ、ちょっとさ。なんか、かんじ悪い時あるよね」
前にユウコがあたしに言ったことがある。ユウコとリエは、すごく仲がいいと思ってたから、あたしは内心びっくりした。でも、
「そうだよね。あたしもそう思ってた」
そう返事したら、アブナイかんじがして
「そうお」って、ごまかして他の話をして逃げた。ユウコはあたしが同意しなかったから少し不満そうだったけど。
リエが大人しくなった分、ユウコが元気になった。教室の真ん中で大きな声で笑うようになった。前はいっつも、リエが真ん中だったのに。
あたしは同じ場所だ。教室の端っこは嫌、でも真ん中も落ち着かない。おしゃべりするときも自分で話題をふるのも嫌。でも盛り上がったときは
「悠々はどう?」って聞いて欲しい。
だから、あたしは、みんなの中の一人でいい。
リエは自分の席から動かなくなった。
「リエもこっちおいでよ」
サトちゃんが呼んだ時、ユウコがすっごい怖い顔になった。
「いいじゃん、リエは。自分の席が好きなんだって」
半分、立ちかけていたリエが固まった。
「リエと話したいんだったら、サトちゃん行けば?」
「いや、あたしは別にいいんだけど」
そう言って、サトちゃんは黙った。
「悠々、リエってさぁ、ちょっとさ。なんか、かんじ悪い時あるよね」
前にユウコがあたしに言ったことがある。ユウコとリエは、すごく仲がいいと思ってたから、あたしは内心びっくりした。でも、
「そうだよね。あたしもそう思ってた」
そう返事したら、アブナイかんじがして
「そうお」って、ごまかして他の話をして逃げた。ユウコはあたしが同意しなかったから少し不満そうだったけど。
リエが大人しくなった分、ユウコが元気になった。教室の真ん中で大きな声で笑うようになった。前はいっつも、リエが真ん中だったのに。
あたしは同じ場所だ。教室の端っこは嫌、でも真ん中も落ち着かない。おしゃべりするときも自分で話題をふるのも嫌。でも盛り上がったときは
「悠々はどう?」って聞いて欲しい。
だから、あたしは、みんなの中の一人でいい。
リエは自分の席から動かなくなった。
「リエもこっちおいでよ」
サトちゃんが呼んだ時、ユウコがすっごい怖い顔になった。
「いいじゃん、リエは。自分の席が好きなんだって」
半分、立ちかけていたリエが固まった。
「リエと話したいんだったら、サトちゃん行けば?」
「いや、あたしは別にいいんだけど」
そう言って、サトちゃんは黙った。