ふわふわのいた町
いし。段々、義務みたく感じられて重くなってくるし。でも、つきあいって大事じゃん。だから少しウザいなって感じても、しょーがなく続けてる。だって、メル友がいないと寂しいし、教室での会話だって当然、メールのやり取りの続きで始まる。だから、一晩、携帯の電源、オフってたら、もうウラシマって感じ?になる。で、ユウコの場合、もう、浮き上がりまくりって感じになってきた。たまにブログのレスがあっても、結局はカレシの事、書いてくるし。メールの返事もピントズレまくりで最後はカレシ自慢。自分が浮いてる自覚も薄そーだし。それで、もともと一番、ユウコと仲の良かったリエがキレた。いっつも、ユウコと一緒だったから、ユウコを西高のカレシにとられてさびしかったのかな。ユウコと西高のカレシのナレソメがまた、最近、通い始めた予備校だったわけ。ユウコんちのママが結構、教育熱心で予備校の中学コースへ無理やり入れた。ユウコも最初は嫌がってたんだけど、高校コースのカレシができてから、そりゃもう熱心に通い始めたわけ。うち娘(こ)にも、やっと欲がでてきたわって、ユウコのママも喜んじゃった。予備校でも、半分はカレシのことで頭一杯、授業も上の空って感じだと思うけどな。高い授業料、払ってるユウコのママって可哀そー状態。でね、リエんちは、家庭の事情ってやつで、ママと二人暮らし。予備校なんて話は一切出ない家庭環境らしい。リエとしてはさ、ユウコが予備校へ通い始めてから、なんとなく面白くなかったみたいなの。そしたらカレシまでできちゃったじゃないの、ユウコのやつ。かわゆさ余って憎さ一万倍?リエはユウコにカラみ始めちゃったんだよね。最初はね、リエも焼餅半分、カラみかたも緩かった。ユウコの反応次第では、冗談よ、冗談って、ギリ、済むくらい。ところがユウコの奴、これまた、甘え半分にカレシに言いつけた。聞いたカレシもまた過剰
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