恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
『も〜、いくら空き時間だからって、仕事サボって電話したらダメじゃん…』
「ごめん…ところで、茉央は?」
『ん?茉央?…今おもちゃで遊んでるよ。茉央〜!パパから電話だよ〜!』
『もっし〜?ぱ〜ぱ?』
希は俺の考えてることがわかったのか、茉央に電話を代わってくれた。
この可愛い声で『パパ』って呼ばれると、なんだか嬉しくなる。
「茉央〜、おもちゃ楽しいか?」
『ん♪ぶーぶー!』
ぶーぶーって…
あ、車のおもちゃか。
『ぱぱ、ま〜だ?』
なんて考えていると、茉央が電話越しにそう言った。
「うん…ごめんな、茉央。いい子にして、もうちょっと待っててくれるか?」
『ん!まお、い〜こ!』
茉央はいい子にして待ってると言いたいのだろう。
「よし…じゃあ、バイバイ、茉央。また後でな。」
『ぱぱ、ば〜ば〜い!』
その後希と少し話して、俺は職員室に戻った。
『仕事してきて!』って、希に怒られちゃったしな。