恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
「………っ!」
その日、何事もなく1日を過ごして、普通に寝ていた私だけど…
突然お腹に痛みが走って、目が覚めてしまった。
今は…
深夜2時、ちょっと過ぎ。
「…希?どうした?」
痛すぎて隣に寝ていたかーくんの服を強く掴んだせいか、かーくんが眠そうにしながら私に問いかける。
「い…っ、た…い!」
痛みに耐えながら、あの時の…茉央を産んだ時のことを思い出す。
陣痛…始まったのかな?
でも、まだ痛みの間隔がわからないし……
破水もしてない。
私は、心配そうに私の手を握るかーくんと一緒に、もう少し様子を見ることにした。