恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
「希ちゃん、頑張って!!」
こんな夜中にも関わらず…
病院には、色々お世話になった先生をはじめ、助産師さんと看護師さん合わせて数人がいた。
病院に着いてからすぐに破水した私は、そのまま分娩室へ─
立ち会い出産を強く希望するかーくんも、私と一緒に来た。
寝ている茉央のことは、後でお母さんが来ることを伝えて、看護師さんに見ててもらうことになった。
その後はもう…
ただ痛みだけで。
「希………」
私の手を握って心配そうな顔をするかーくんの手を、尋常じゃない力で握り返してたと思う。
…よく覚えてない、けど。
そして、ついに─
「おめでとうございます!!元気な女の子ですよ。」