あの雨の日、きみの想いに涙した。



青木がウトウトしはじめたころ、俺はひとりで外に出た。


制服からスウェットに着替えて向かったのはコンビニ。家になにもないからとりあえず必要なものを買いにきた。

薬局に行こうかと思ったけど駅の南口に行かないとないし、今はコンビニでも風邪薬が取り扱われてるから。


俺は店内に入って風邪薬と飲みもの。そして白いご飯と卵を買った。もちろん俺は料理なんて作れないけど、なにも食べさせないわけにいかないし。


買った袋を改めて見ながら、あることに今さら気づいた。

そういえば買い物とかして看病する気だったけど今夜俺の部屋で青木は一晩過ごすのか?

青木の気持ちも聞かずにベッドで寝かせちゃったけど……。


たぶん青木のことだから『もう大丈夫だから帰るよ』とか強がりそう。青木がうちに泊まることに抵抗はない。べつに俺以外だれもいないし、気遣いもいらない。


俺の部屋じゃなくても部屋はいっぱいあるからどこで寝てもいい。だけどそれは俺が男だから思うことで、女の青木にとって男の家に泊まることに抵抗があるはず。


実際に怪我で動けずにご飯を作ってくれたあの日だっていつの間にか帰っていた。青木が嫌なら強制なんてしないけど、やっぱりひとりで家に帰すのは気になるな……。

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