センセイ




なに……、言ってるの。

私は今、とんでもないことを口走った。

センセイがそんなことをするわけもないのに、侮辱してるみたいに変なこと言って。



「だから、あの…」



でも、後には引けなかった。



「…っだから、信じてくれないなら今すぐセンセイが私の身体を好きにすればいいじゃない。私は、それでも全然……」



悲しそうに私を見るセンセイ。

苦しそうに言葉を詰まらせるセンセイ。

なんで…、なんでこうなっちゃうんだろう。

センセイの辛い表情を見れば、納得するみたいに思ってたのに、やっぱり自分も辛くなるだけで

こんなの、全然意味なくて…



「センセイ、あの…」



私なんて、やっぱりサイテーで。




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