七つの星の落し物
壁の上には点々と人影が見える。

リゲルはそっと、その人影に近付いて行った。

それは、オレンジ色の防寒具を着た男達だった。
彼らは一様に銀色の釣竿のような棒を持ち、じっと座っている。

棒の先からは水色に光る糸が伸び、その糸の先は、どこまでも果てしなく続く真っ白い氷の地面に刺さっていた。

(もしかして、あっち側が海・・・?。)

リゲルがしばらく様子を見ていると、その光りの糸の一本が突然ブルブルと震え、水色の光はオレンジ色に変わった。

そして、糸の刺さっている周りの氷はぼおっと赤く光り、そこに小さな穴が開いた。

男はそれを合図にギュン!と銀色の棒を引く。
するとそこから青く光った魚がピンッ!と跳ね上がった。

魚は吊り上げられた瞬間に真っ白く凍る。
男はぐいとそれを糸から外すと、カラン!と手元にある銀色のバケツに放った。

男はバケツの中をちらりと見ながら隣の男に話しかける。

「まったく、面倒な漁になっちまったな。
あの星がもっと近くにあった時は、こんな事しなくてよかったのによ。」

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