君と手を繋いで
みっ耳がぁー!!

声にならない悲鳴が全身に駆け巡り、私は涙目になりながら目の前を見上げると、


「ふっ、顔真っ赤。」



鼻で笑われた。


こっ…こいつめっちゃ腹立つ!!


ばかにされたことにいらついてキッと睨むが、



「何だよ。そんな顔しても全然怖くないよ。むしろ、余計そそるだけ」

そう言って、艶やかに笑う魔王。


やばい、やばいぞ…


ピコ-ンピコーン
と心の中のサイレンが鳴り響いて、ただでさえ近い距離をもっと縮めようとしている、目の前の彼への危険信号が出る。
蜜柑、このままだとやばいぞ!!


「わ、私を食べても美味しくないですよー
私、果物の蜜柑じゃなくて人間だし」


取りあえず話を反らせるため、自分はおいしくないことを説明すると、



「ははは。何それ、新手のギャグ?」


笑われました。
笑い方があきらか笑っていませんが。

でも、魔王はまだ負けない。


「そんなん喰ってみないとわかんないじゃん」

そう言いながら、嫌らしく笑い唇を舌で舐める。


おっと。ほんとにまずい展開になってきたぞ。
これは予想GUIです。


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