君と手を繋いで
「とにかく無理!!私にマネージャーなんて絶対勤まらないもん!!」


そう言うと、彼はそうか。と一言言って、近くにあった椅子から立ち上がると、ゆっくり私に近付いてきた。


なっ、何だ…よ。



「折角俺がお前を助けてやったのにその恩もせずに拒むか。そうかそうか。」



むっと口を結び、黙りこんでいると、私の目の前で立ち止まり、また息がかかるくらいの距離まで詰め寄る。
あまりの近さに正面を向けないでいると、彼はにやりと笑いながら、私を見下ろし、こう言った。



「じゃあ、今から宮林のところ行って俺がお前を突き出して来るか、おとなしくサッカー部のマネージャーするのかどっちがいい?」


何だ、その鬼畜な選択は!!!!!!!?
私はあまりの驚きに目の前の彼を凝視した。すると彼は「それとも…」と、まだ話を続ける。

「俺に喰われてみる?」



!!!!それは一番まずい!!!!
あたしのバージンが、そんなあっさりとこんな魔王に奪われるなんて!!


「そ、それだけは、ご勘弁を!!」

両手の指を組んで、お願いをするポーズをすると


「なら、マネージャーするよな?」

当然だというように微笑みながら見下ろす。



「………!!!!」


どーするの蜜柑。
どーするよ。

どーする!?


必死に考えるが策が見つからない。
手に汗がじわじと出てくる。



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