ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
「あの女子大生だってそうだし、他の人もそう」
知ってる。
お店に来てた女の子達が噂してたこと。
愛想のいい係員(←純平)だけじゃない。
すごいスノボが上手な係員がいるって。
「分かる?」
あたしはもう一度聞く。
「嫉妬してんの、ワン取られちゃいそうだから」
怖くなった。
あたしとワンが引き離されてる気がして。
いつも先を突っ走る君を、追い掛けられなくなるような気がして。
いつも照らされていた道を、見失いそうな気がして。
「…じゃあ、稀衣ちゃんは?」
「え…?」
暗闇の中で、ワンと目が合っている気がした。