ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
「オレ、海好きなんだ」
「好きそうだね」
と言うより、よく似合う。
「デッカイじゃん、海」
「うん」
「地平線までなんて、めちゃくちゃ遠くて」
暗くて見えないけれど、ワンは確かに地平線を見つめていた。
「オレって、ちっさいなーってさ」
大きな海を好きだと言うのは、とてもワンらしい発言だった。
その広大さに、憧れすら抱いているような。
でも「自分を小さい」と言うワンは、なんだからしくない。
だからかな、気付いたら口が勝手に謝っていた。
「…なんかごめん」
ワンは目をパチクリさせながらあたしを見る。