ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
【ryuji※side】



一緒に眠ったこともあった。



一緒に遊びに行ったこともあった。



一緒にお風呂に入ったことだってあった。



でもそれは、一緒にいるのが当たり前だった頃。



今となっては遠い昔の思い出話。



それだけの時間を共にしてきたけど。



一緒に夏祭りにきたのは、数えるほどだ。



いつのまにか、“一緒に”が当たり前ではなくなったから。



モヤモヤした。



イライラもした。



それを恋だと自覚したのは、一緒が当たり前ではなくなってから。



もしももっと早くに気付けていたなら、その瞳に今でも俺を、映してくれていただろうか。



悔やみ続ける俺に、どうか気付かずにいてほしい。



たとえ気付いても、見て見ぬふりをしてほしい。



俺に、構わず。



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