ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



大場さんの足は、赤く腫れ上がっていた。



「うっわ、すげー痛そう!」

「そ、そうかな?」



大場さんは平気そうな顔してるけど、ホントはすごく痛いんだと思う。



「…捻挫ね。球技大会はやめといた方がいいわ」

「え…」

「治りが遅くなるし、まだ痛むと思うから」



球技大会に出らんないなんて、そんなのかわいそうじゃん。



3年に1回の、最初で最後の球技大会なのに。



「先生、なんとかなんないの?1回きりなのに、かわいそうじゃん」



クラスみんなで出たいって、やっぱり思うし。



「怪我がひどくなったらどうするのよ。そっち方が、かわいそうだとは思わないの?」

「そ…それはそうだけどっ」

「みんなで出たい気持ちも分かるけど、私は許可出来ないわ」



南先生の言ってることは、もっともだと思う。



表情ひとつ変えない南先生を見て、オレがなに言っても無駄なんだろうと思った。



「送るよ」



保健室を出てからオレがそう言うと、大場さんはすごく驚いた顔をした。



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