ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
オレは稀衣ちゃんの方に向き直る。
「アイツのせいで、朝からほんとゴメン」
稀衣ちゃん、正のこと苦手なんじゃないかな。
「なんで謝んの」
「いやだって…」
「ワンのせいじゃないでしょ」
そう言って稀衣ちゃんは笑ったけど、オレに気を使ってるんだろうなって思う。
「正くん?学くんじゃなくて?」
「あ、アレは真ん中」
「え?!」
「学は末っ子で小学生。正は中3」
「そう、なんだ…」
正のやつ、また絶対稀衣ちゃんと接触を図るに決まってる。
近付けないように、要注意しとかないとダメだ。
「稀衣ちゃん、ほんと大丈夫?」
「大丈夫だよ」
気のせいか、稀衣ちゃんは少し元気がない。
もし正が、稀衣ちゃんを本気で気に入ってしまったら、オレ勝てるかな。
…って、こんなこと言ったら、稀衣ちゃん怒るだろうな。