ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
【kie※side】



驚いた。



ワンに弟が、2人もいたなんて。



しかも正くんは、内面も外面も何一つワンと似ていなかった。



正くんがお兄さんでも、通じるような…。



ワンにあった大人っぽさと落ち着きという要素を、全部持ってっちゃったような。



だからワンと佐倉が現れるまで、弟だなんて信じられなかった。



「驚いた?」



ワンと別れて、教室までの廊下を歩いていると、佐倉が隣に来た。



「…少し」

「ほんとになんにも知らないんだな」



知らないよ。



知りたくてたまんないくせに。



「ワン話さないし」

「マコだけじゃ、ないでしょ?」



佐倉は全部、お見通し。



「いつでもマコが、扉をこじ開けてくれるとは限らないんじゃん?」



本当は、とっくに分かってた。



ワンのことを知らないのは、あたしのこともワンが知らないからだと。



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