ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
「純ちゃん、ゴメン!」
「いーよ、もう」
こうして見てると、なんだかんだは言いながらも、佐倉はワンに甘い。
あたし同様、佐倉にとってもワンはきっと、特別な存在。
前に、自分とあたしは似ていると言った。
ワンと出会ったことが、佐倉にとっても人生の大きな出来事なのだとしたら。
似てるよね、ほんと。
「純平、勝算は?」
「さぁ、ないかもな」
「弱気だな」
「そりゃ、相手が相手ですから」
…確かに。
まず先生と生徒だ。
南先生、堅そうだし。
「オレは絶対うまくいくと思う!」
「ワン、根拠は?」
「ない!」
「ないのかよ」
「根拠があるからって結果がうまくいくとは限んないし、可能性が今は0でも、明日は1あるかもしんないじゃんか」
ワンはそう言ってのけた。
ワン以外の5人全員が、呆気に取られて固まっていた。