ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
ワンは、うまくいくと言い切った。
どこからくる自信なのかは分からないけど、ワンがそう言うと、不思議と本当にそんな気がした。
この日のお昼は、佐倉の話でいっぱいだった。
まぁ、ワンとはいつでも話せるし。
正くんのこととか、少し聞きたいことがあったんだけど。
帰りにでも話せばいい。
みんな佐倉の恋愛に、興味深々みたいだし。
あたしだって、うまくいってほしいと思ってる。
きっとみんな、口では言わないけどそう思ってる。
(麗奈いわく)恋愛っ気のないメンバーだから、余計にかもしれないけど。
「稀衣ちゃん、かーえろ!」
放課後、いつものようにワンがあたしのクラスにやって来た。
「うん、行こ」
外に出ると、1月の冷たい風が吹き抜けていた。
マフラーに顔を埋め、ワンの隣をいつものように歩く。
………。
「ワン、背伸びたの?」
いつものように並べていた肩に、なんだか少し違和感があった。