ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
ほんのり赤くなったワンは、うつむいてポツリと呟いた。
「…1年生の文化祭の時さ」
「文化祭…?」
転校して間もない頃、確か白雪姫の劇をやったっけ。(←第2話参照)
「衣装合わせてる時も、稀衣ちゃんそう言ったんだ」
なんとなく。
本当になんとなくだけど、覚えてる。
「好きとは言ってないけどね」
2人きりの教室で。
顔と顔が近くって。
目が合った瞬間、あたしの胸は、今まで感じたことのない感情でいっぱいになった。
「そのままでいいって、言ってくれた」
「それは、言ったかもしれないけど…」
「全身に電流が走ったんだ、オレ」
で、電流?!
「初めて笑った顔を見たあの日の、あの瞬間。もう好きになってた」
「…え」
固まってるあたしの顔を見て、ワンはクスリと悪戯に笑った。