ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



「そっかオレ…信用されてないのか…」



確かに稀衣ちゃんは、オレを含め、あまり周りの人を頼らない。



今まで、あまり人に頼らずに生きてきたのか、驚くほど頼りなれていない。



悩んでても、困ってても、全部1人で解決して答えを出そうとするんだ。



「お前もなんで、鮎沢ちゃんに言わないんだよ?」

「だって…」



オレも変なんだ。



大場さんには、さらりと言えたのに。



稀衣ちゃんには、言うのを躊躇うんだ。



「なんだよ」

「だって、カッコ悪いじゃん」

「は?」

「運動出来ないとか、1年に1回病院通ってるとか、カッコ悪ぃじゃん」



男なのに、すっげーか弱そうだし、ダサいし。



そんなカッコ悪いこと、稀衣ちゃんにはあまり知られたくない訳で。



「お前なぁ…」



純ちゃんは呆れたように、息を吐いた。



「そうなると、お前も鮎沢ちゃんのことを、信用してないって事になるぞ」

「そ、そんな訳ないじゃん!」



オレはただ、情けなくて…。



だけどまぁ、そうだよな。



「そろそろ、だよな」


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