ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
【kie※side】



「キノッチャンに捕まったから、ほんのちょっと待ってて!!」



ワンにそう言われたのは、つい3分ほど前。



放課後、いつものようにワンが中々教室に現れないので、あたしがワンを迎えに行った時のこと。



今度はなにやらかしたんだか。



仕方なくあたしは、ワンの教室で、ワンの荷物と一緒に帰りを待つことにした。



気付けば教室は、あたし1人になってしまっていた。



――――“バタバタバタ”



慌ただしい足音が、教室に入ってきた。



ワンかと思い、顔をあげた。



だけど入ってきたのはワンではなく、女子生徒だった。



「あ…」



――――“バサバサッ”



その子はあたしを見た途端、手に持っていた本を床に落とした。



「うわっ、やっちゃった…っ」



何冊もの本が、床に散乱している。



「…大丈夫?」



あたしはその子に近付いて、拾った本を手渡す。



「あ…ありがとう、ございます…っ」



…あ。



この子、大場さんだ。



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