ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
「さっきさ…」
「え?」
ワンはあたしの手を持った。
「ゴメン、痛かった?」
すまなさそうに、あたしの手首を見つめるワン。
「オレ、力任せに掴んだ…」
確かにさっきのワンは、あたしなんかが敵うはずもない、強い力だった。
「ゴメン」
俯いたワンは、本当にすまなさそうに言った。
「痛かったよ」
掴まれた手は、確かに痛くて。
強引で。
怖くて。
「痛かったし、怖かった」
「ご、ゴメン…!」
だけどそれも、ワンだと言うのなら。
あたしは無抵抗で、受け入れるしかないんだ。
「だけど、ドキドキした」
「へ?」
あたしの言葉が予想外だったのか、ワンは目を丸くしたまま固まってしまった。