ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
【kie※side】



どれくらいたっただろう。



助けがくる気配はない。



それよりも、ワンの様子がおかしい。



「大丈夫?」

「…ウン、大丈夫だよ」



どこか怪我してるの?



穴に落ちるとき、あたしをかばうようにしてたから。



膝を抱えて座ってるワンは、口数も少なく動かない。



「ワン、どこか怪我した?痛いの?」

「…違うよ、怪我してないし」



声が震えてる?



絶対おかしい。



「…また嘘つくの?」



ワンはあたしに、弱さを見せない。



あたしがそうだったように。



だけどあたしは、ワンと出会って変われた。



頼っていいんだって、弱音吐いていいんだって、君が教えてくれたから。



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