ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



とりあえずあたし達は、ベンチに腰掛ける。



なんで喋んないの?



なんでこんな…。



「やっぱワン今日ヘンだよ!」



だって。



だってあたしと一緒にいるのに。



「変じゃないよ!変なのは、稀衣ちゃんの方なんじゃないの?」



全然、笑わないんだ。



「は?なに言って…」



そこまで言いかけて、あたしは言葉を飲み込んだ。



だってワンの顔が目の前にあって、今にもキスされそうだったから。



「ちょっと、何して……んぅ…!!」



そしてあたしを無視して、一方的に唇を重ねる。



今日、絶対おかしい!



「…やめて!」



“―――ドンッ”



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