夜空に咲く僕たちの願い


なんかいつもと違う気がする。瑠花って…こんなにも可愛かったかな?



乱れた髪の毛を直しながら瑠花は隣のブランコに座った。





「わざわざ悪いな。どうしても話したいことがあって」





「話したいこと?俊介の好きな人の話とか?」





まぁある意味当たってるかな。きらきらと光を放つ星たちは何だか楽しそうだった。
今はみんなと歌を唄っているのかな?
その曲は?俺にも教えてよ。




「瑠花は天体観測のときの願い事って叶った?」




「ううん、まだ。だって流れ星見てないもん。俊介は?」




「俺もまだ。でもそろそろ一歩を踏み出そうかなーって。質問していい?瑠花ってどうやって告白されたら嬉しい?」




「なに?その質問。瑠花を告白の練習代わりにするつもり?」




ちらりと瑠花を見ると瑠花と目が合った。
目に映る瑠花はやはり怒っていた。
俺といると瑠花はいつも怒っているように思える。
そんなに俺が嫌なのかな?
それとも俺に原因があるのかな?




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