夜空に咲く僕たちの願い


今更遅い。
何もかもが手遅れだ。
俺は兄妹だと知らずに瑠花に告白して、瑠花にキスをして、瑠花を抱きしめた。
ずっとこの恋が続くと思って、ずっと一緒にいられると思ってたから…。

それにあの星に願った夢は?


“瑠花のウェディングドレス姿見れますように”




ぱりんと何かが弾けて割れた。それは俺の叶わない願いだった。



脳裏に浮かんでくる文字たち。

俺たちは結婚できない。
ここ日本では兄妹の結婚を認めていないからだ。
俺には関係ないなんて思っていた。
だけどまさかこんなことになるなんて。



我慢しきれなかった涙が頬を伝う。




「俊介…お母さんの話聞いて」




「聞きたくない。なんで関係ないことに子供を巻き込むの?母さんは俺の幸せを願ってないわけ?」




もう見えなくなった。
周りが霧に覆われた。

俺の幸せはどこに消えたのだろう。






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