夜空に咲く僕たちの願い
新たな事実に動揺が隠しきれないでいた。
あの日に渓斗は俺と瑠花の事情を知り今まで黙っていたというのか?
俺が瑠花のことを好きなことは気づいていた。
だったら、だったら…
教えてくれても良かったじゃないか。
ブランコを持つ手に力を入れる。
鎖はちゃりっと音を立てた。
「なんだ…って?お前…知ってたのかよ……」
「今まで黙っててごめん…」
だからか、だからあの日渓斗は俺の家を訪ねてきたのか。
「鍵を無くした」と嘘をついて。
そんなの惨めなのは俺じゃないか。
もっと早く教えてくれたら……
俺はブランコから立ち上がり渓斗の胸ぐらを掴む。
怒りが頂点に達した俺は狂うことしか出来なかった。
「お前!!何でもっと早く言ってくれなかったんだよ!!知ってたんだろ?俺の気持ち!!だったら何で言わなかったんだ!!そしたら俺は瑠花を―…」
「言ってたら嫌いになったのか?俊介の気持ちは昔から知ってた。あの話を聞いて俺だってどうしていいか分からなかった。でも俺はお前の幸せを壊したくなかった」
零れる渓斗の言葉にはたくさんの優しさが詰まっていた。
俺はそれを肌で感じていく。