姫様にkiss



「本当、優姫は泣き虫だよな。」
「ひゃっ…!!」



肩を引き寄せられて、すっぽりと朔真の胸に収まる。



「だ、誰のせいだと思ってんのよ…っ」
「俺のせい、…だろ?」



自分で言うなよ…



調子狂うな…



「ママはどうして泣いてるの?」
「この木はパパとママが初めて会った場所なんだよ。パパがびしょ濡れで座っていたら、ママが傘を貸してくれたんだ。」



あの時は思ってもいなかったな。



まさか、この傘を貸した人と結婚して子供ができるなんて。



しかもその出会いを子供達に話すことになるなんて。



本当、人生って何が起こるか分からないよ。



「ママ天使だったの?」
「ち、違うよ…!!朔真!余計なこと言わなくていいから!!」



子供達が真に受けたらどうすんのよ…



馬鹿っ!





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