涙は華のように
む、む、む、無理ー!!!!

「涙華呼べよ。」

そんな甘い声で言わないで!!///

「れ、れーじ…」

私は俯いて小さい声で言った。

「きこえねぇ ちゃっと
 呼べよ。」

「零蒔…///」

「よく言えました。」

まるで子供にやるみたいに
私の頭を撫でた。

「零蒔…?」

「ん?」

「私たち 兄妹に見えないかな??」

だって身長差半端ないし…
零蒔さん…じゃなくて零蒔は
大人っぽいのに私は童顔だし…

「んなこと気にすんな。
 お前は俺の女だ。」

///

そんな恥ずかしいこと堂々と言える
零蒔はやっぱり大人だ。

 
嬉しくて零蒔の胸に顔を埋めた。

すると 零蒔は優しく包み込んでくれた。

暖かくて
落ち着く…

なんか ウトウトしてきたなぁ

ここが外だということを忘れて
私は零蒔の腕の中で意識を手放した。


ふわふわと宙に浮いたような感じだった。

そして零蒔の香水の匂いもしていた。
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