涙は華のように
「か…雷… お風呂入ってたら
 電気が急に切れて…
 怖いよぉ…」

「今すぐ行く。 風邪引くから
とりあえず服着ろ!」

零蒔に言われた通り服をきて
リビングの端で縮こまっていた。


10分もしないうちに零蒔が来た。

「涙華!!」

「零蒔っ!」

彼の元に走っていき
抱きついた。

「もう大丈夫だ」

零蒔は息が上がっていて
服がびちょびちょだった。

「零蒔 服濡れてるよ。
 ごめんね こんなことで呼んで…」

「気にすんな。 お前が怖がってるとき
一人にさせられるかっ!」

ピカッ

窓から光っているのが見えた。

「っ!!」

「今日はずっと傍にいてやるから
 もう寝ろ」

「うん ありがとう」

ベットに入る前に
前零蒔が置いていった服を渡した。


ベットの中で抱きしめてもらいながら
私は眠りについた。


朝目覚めると零蒔の整った顔が近くにあって
驚いた。
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