春夏秋冬
「優ー!」
「はいはい」
「私も行くー!」
大人になりきれてない美佐さん。この人は何も奪われてないんだろうな。
優達が店に行き、早紀は立ち上がった。
「私ちょっとトイレ行って来るね」
「あ、私もー」
いつきも立つ。でも二人共行ってしまうと桜が一人になってしまう。
「桜も行く?」
「私は大丈夫。荷物を見てるから行って来て」
いつき達が大量に買った荷物がベンチの一つを占拠している。こんな荷物を持ってトイレに行くのはキツイ。
「ごめんね、すぐに戻って来るから」
早紀は少し気掛かりだったが、いつきと一緒にトイレに向かった。
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