この隙間、僕の存在。
なんだろ、コイツ。さっきから表情コロコロ変えやがって。
たった数時間の付き合いなのに、なにやらもうかなりの顔を見てきた気がする。

ガキだったり、頼もしかったり、アホだったり。

「ッハハ。おもしれ」


コイツといれば飽きることはねーんだろうな。




「それじゃまずこの辺りが俺のいた頃とどんだけ変わったのか見てみてーな」
「ん? お前もこのヘン住んでたのか」
「うん、6年も昔の話だけどな」
「ふーん。じゃ、楽しみだな」
「おー! んじゃ、早速行こーぜ」


あー、なんかこっちまで楽しくなってきたかも。


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