ねぇ、先生。愛って何ですか?





ご飯のことで桃に怒られたあとすぐ授業。




聞けば先生、治って学校にも来てるらしい。




安心したけど、また無理してないかって少し心配になる。




でも自分から会いには行かない、廊下ですれ違うのを待とう。




「宮城、」




授業が終わり、ぼーっとしてたら廊下から先生に呼ばれた。




「先生…」


「ちょっと来なさい」




そう言われて連れてこられたのはいつもの数学準備室だった。





「青井(アオイ)に聞いた。お前昨日から何も食べてないらしいな」




桃のやつ!先生にちくったな!





「いや、あの…ダイエットしてるだけなんで、気にしないで下さい。」


「何も食べないのはかえって体にわりーんだぞ!?」





やばい、先生。珍しく怒ってる





「大丈夫です。それより先生、治ってよかったですね…安心しました」




話変えてみる作戦実行!




「あぁ。ありがとう。部屋も綺麗になっててびっくりした。それよりお前、顔色わりーぞ。」




作戦、失敗…。





「体調悪いんだろ。メシ食わねーからだぞ。とりあえず保健室で寝てろ。」


「大丈夫ですってば!」


「いいから!」


「しつこいです!自分の体は自分がよくわかってますから!」




お願いだから、優しくしないで。



もう私に構わないで。



私に触れないで、私の名前呼ばないで。



もう、忘れさせてよ。先生…。





「迷惑です!ただの教師でしょう!必要以上に私に関わってこないで下さい!」


「綾女…」


「私はもう、貴方とは教師と生徒以外の関係はないんだから…」





自分で言って傷ついてるいる私は救いようがないばかだよね。



だけどいい加減先生を忘れないと…毎日辛いばっかりだから。





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