ねぇ、先生。愛って何ですか?
「……んっ…」
あれ?ここ、どこ…。
「目、覚めたか」
「先生?!…え?ここ…」
「俺の家。お前体育の時倒れて俺の家連れてきた。学校には送るって嘘ついて」
やっぱり、倒れちゃったんだ。
「貧血と栄養不足だそうだ。だから言っただろうが…人の忠告ちゃんと聞かないから」
「ごめんなさい…」
「青井、泣いてたぞ。後で連絡いれとけよ」
桃、心配してたもんね。後でちゃんと謝らないとね
「心配かけんじゃねーよ!」
「あっ…」
先生に抱き締められていると、わかるまで少し時間がかかった。
「お前が倒れたって聞いて、心臓止まるくらい動揺した…」
変わらない、先生のぬくもり。
先生の香り。先生の優しさ。
大好きで、大好きでたまらない。
失えない、わかってたのに。
離れたくない、止まらない。
この溢れる気持ち、先生…。
「先生……」
「綾女…?」
涙が止まらないんです。
先生への想いがとめどなく溢れるみたいに涙が零れていく。
「先生…好き、大好き…。」
「!」
「忘れられなくて…だけど忘れなきゃって…ずっと辛くて…でも気持ちは、とまらなくて…」
「綾女…」
「好き、なの。先生…。私だけ、見て…他の人なんて見ないで…大好きなの……ン!…」
先生の唇が私のと重なった。
何度も何度も、離しては重ねて…それを何回も繰り返した。
このままずっと、ずっとキスしていたい。
空気が入る隙間だって今はいらない。
抱き締めて、キスして…。
今だけでもいい、
私だけの先生でいて欲しい…